夜中に突然猫が体調不良に!救急動物病院の診療範囲や受診した方がいいケースを解説

こんにちは!

猫も人間と同じで、夜に突然体調を不良になってしまうことは珍しくありません。
このブログをご覧の皆さんの中にも、愛猫が夜に突然具合が悪くなり不安な夜を過ごした経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

とはいえ、いざ病院へ連れて行こうと思っても近くの動物病院は夜閉まっているところがほとんどですよね。


猫の中でも闘病中や高齢の場合は特に体調が急変しやすいので、

「もし朝になるまでに病状が悪化して手遅れになってしまったら…」

と不安に思う方も多いと思います。


そこでおすすめなのが、診療診療時間外に獣医に診察してもらえる「救急動物病院」です。

 

「救急動物病院?どうせ簡単な治療しかしないのに高い料金取られるんでしょ?」

と思った方。

それは大きな誤解です!

 

今日は夜間に猫が体調不良になった時に診察してもらえる救急動物病院とはどんな病院か、診療範囲や受診を考えた方がいいケースと併せて解説するので猫や犬などのペットを飼われている方はぜひご一読ください( •̀ .̫ •́ )✧

救急動物病院とは?

夜間救急動物病院とは

救急動物病院とは、その名の通り、通常の動物病院が開いている日中ではなく診療時間外に救急対応してくれる動物病院のことを指します。

救急動物病院には

  • 地域の動物病院の獣医師が交代または地元の獣医師会で夜だけ診療するタイプ
  • 24時間営業タイプ
  • 獣医師が飼い主宅に訪問して診察するタイプ

など様々なタイプがあります。

その中でも夜間に特化している救急動物病院は「夜間救急動物病院」と呼ばれます。

救急動物病院でおこなうのは応急処置だけ?

“救急動物病院”と聞くと、頭に浮かぶのは「応急処置」という方も多いのではないでしょうか。

確かに救急動物病院には、応急処置を施して翌日かかりつけ医を受診するまで状態を持たせるという役目があります。

では、救急動物病院では応急処置だけしかしてくれないのかというと、答えはNO
夜間救急で連れてこられた犬や猫たちは、基本的に飼い主さんが緊急を要すると判断した子たちばかり。

病院に連れてこられた犬や猫の中には、

  • 「交通事故で酷いケガを負った」
  • 「病状が悪化して朝まで待っていられない」

など、本当に予断を許さない状態の子たちもいます。
そういう場合は、簡易的な処置だけをおこなっていたのでは到底間に合いませんよね。
実際、夜間の救急動物病院では緊急手術を実施することも珍しくありません。

したがって「夜間救急の動物病院に行ってもどうせ応急処置しかしてくれない」

というのは間違いで、実際は夜間診療であっても必要と判断されれば手術など適切な処置をしてくれるので、安心してください🐱

 

夜間診療の救急動物病院は料金が通常診療より高額!保険は使える?

私たち人間の病院もそうですが、動物病院も夜間救急の場合は全体的に診療にかかる費用が通常の時間帯の診療よりも割高になります。

病院によって料金設定は異なりますが、初診料を高くしているケースもあれば、通常の初診料や診療費と別途で夜間料金を設定している病院もあるようです。


診察料の詳細については、受診を考えている夜間救急動物病院のHPなどで確認しておきましょう。

夜間の救急動物病院はペット保険が効かないって本当?

夜間救急というと\ペット保険が効かない/という話を耳にしたことがあるのですが、実際のところはどうなのでしょうか(•_•)
ただでさえ時間外で料金が割増になるのにペット保険まで対象外となったらかなり高額な治療費を払わなければならないので、気になるところですよね。

結論から言うと、夜も診療している救急動物病院にペット保険が適用されているかどうかは受診を考えている動物病院や飼っているペットが加入している保険会社によります。

夜間診療は通常の診療に時間外料金が加算されどうしても高くなってしまうので、受診後に困らないためにも今入っている保険が夜間診療にも適用されるかどうかを事前に確認しておくと良いでしょう。

💡一般的には夜間診療費として診療費などに加算された料金は適用されないケースが多いため、注意が必要です。

 

猫が夜間に救急動物病院を受診した方がいいケース

診療時間外の夜間に猫が救急動物病院を受診した方がいいのは、下記の4つのケースです。

  • 夜間に嘔吐や下痢があった時
  • ケガをした時
  • 呼吸が苦しそうな時
  • てんかんの症状が見られる時

夜間に嘔吐や下痢があった時

夜に猫が嘔吐したり下痢の症状が出た場合は、場合によっては受診を考えた方が良いでしょう。

猫の嘔吐は一時的な場合もありますが、中には臓器や胃腸の不調から来ているケースもあります。
「夜は何も食べていないのに嘔吐した」など心配な症状が見られる場合は、救急に対応している動物病院を受診しましょう。

また、下痢の症状を繰り返している場合も受診をおすすめします。
特にゼラチンのような粘膜が便に付着していたり、血が混じっているなどのいつもと明らかに違う下痢の場合は大腸に異常が起きている場合がありますので、受診しましょう。

ケガをした時

猫が夜の診療時間外にケガをした場合も、夜間の救急動物病院を受診した方が良い場合があります。


一見軽いケガに見えても、見えない場所に深刻なダメージを負っている場合もあります。
特に、ケガをした後明らかに愛猫の元気がなくなっている場合は受診した方が良いでしょう。

呼吸が苦しそうな時

特に高齢の猫の場合、少し目を離している間に容体が悪化することがあります。
息が荒く苦しそうな様子をしている場合は、呼吸困難になっている可能性があるのですぐに病院を受診しましょう。

てんかんの症状が見られる時

猫も人間と同じように、てんかんの発作を起こすことがあります。
ちなみに猫の場合、てんかんを引き起こすのは、およそ1%程の確率なのだとか。

てんかんの発作が起きると身体が硬直したり、よだれを垂らしたり、足をバタバタさせたりする症状が見られます。
もしこのような症状が見られたら、発作の継続時間を計測しつつその間どんな症状が見られたか、意識はあったか、失禁はあったかなどを簡潔に記録しておき、発作がおさまり落ち着きを取り戻した段階で夜間救急動物病院へ連れていきましょう。

夜間救急動物病院を受診する際のポイント

夜間救急動物病院を受診する際のポイント

夜間救急動物病院を受診した方が良いタイミングについてお話しましたが、次は猫が夜中に体調を崩した場合に受診する際のポイントについてお話していきます。

いざ受診するとなった時に困らないよう、ぜひ見ておいてください。

夜間救急動物病院に電話をかける際のポイント

まず夜間救急に電話をかける際は、普段の猫の様子を一番把握している方が電話をかけるようにしましょう。

なぜかというと、夜間救急に電話をかけてくるのは一刻も争う状態の猫の飼い主さんだけでなく、急いで診療しなくても問題ない猫の飼い主さんも少なくないからです。

病院への連絡を普段の様子を把握していない方に任せてしまうと、正確な状況がわからず重要度が低いとみなされ自宅待機で良いと判断されてしまう可能性もあります。

また、受診を希望する場合は、最初に受診希望であることを伝えるようにしましょう。

病院へ向かう際の準備のポイント

夜間に救急動物病院へ愛猫を連れていく場合は、猫の身体に負担がかからないようキャリケースの中に入れていきましょう。

キャリケースは上面の扉が開くタイプは中から取り出しやすく、中のペットにできるだけ負担がかかりにくくなるのでおすすめです。

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夜間に救急動物病院を受診する際のポイント

病院の獣医師には愛猫の現在の症状の説明だけでなく、病歴についてもくわしく伝えましょう。

その際、過去に病院を受診した時の検査結果のデータやふだん飲ませている薬など、診断の手掛かりになるものを一緒に提出すると正確な診断がしやすくなります。

薬については実物を用意するよりも、お薬手帳のように普段から処方された薬名を専用ノートに書きこんでおくと、緊急の際に処置がスムーズになるのでおすすめです。

救急動物病院に到着しいざ診てもらおうと思ったら、症状が落ち着いていることも!
けいれんやおかしな呼吸などペットの動きに異変があった場合は、その様子を動画に収めておくと診療の参考になるので撮っておきましょう。
また、血縁や吐しゃ物などがある場合もスマホで画像を撮影しておくと参考になりますよ。

受診後はかならずかかりつけ医にも連絡を

救急動物病院は、基本的に後でかかりつけ医を受診することを想定して診療をおこなっています。

そのため、夜間に救急動物病院を受診した後は翌日以降に普段診てもらっているかかりつけ医にもペットの状況を報告しておきましょう('ω')ノ

 

万が一の際にすぐ連れていける救急動物病院を探しておこう

万が一の際にすぐ連れていける夜間救急動物病院
普段の診療はかかりつけ医で診てもらっているから大丈夫と思っていても、ペットの具合が悪くなるのはいつも日中とは限りませんよね。

そこで、診療時間外に何かあった際にすぐに連れていける救急動物病院を今のうちから探しておくようにしましょう。

夜間救急動物病院は移動時間を考えて選ぶのが吉

夜間救急病院を選ぶ際で一番大切なのが、病院に着くまでにかかる時間です。

評判が良いからという情報だけで遠方の病院を選んでしまうのはNG。

距離が遠いと移動で猫の体に負担がかかってしまい、猫の容体が余計に悪化してしまう恐れがあるので、自宅から近い場所にあるかどうかは重要な要素です。

また、救急動物病院は一つだけではなく、複数の候補を調べておくのがおすすめ。
なぜなら、病院によっては受診に条件があり、猫の状態や混雑状況によっては断られてしまうケースも考えられるからです。

万が一受診を断られても大丈夫なように、今のうちから候補をいくつか見つけておきましょう。

日中仕事で受診できない!そんな時は“夜のかかりつけ医”へ!

私の実家でも現在猫を飼っていますが、両親は二人とも日中仕事をしているため日中は忙しく動物病院になかなか連れていけないという事情があります。

そこで、かかりつけ医だけでなく診療時間外も診てくれる夜のかかりつけ医もいたらいいなと思い見つけたのが、東京港区にある「麻布ペットクリニック
夜間の緊急の治療だけでなく、普段の健康チェックやワクチン接種などの各種検査もおこなっており、日中と夜間の良いところを併せ持った夜間専門の救急動物病院です。

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診療時間は夜間なのでもちろん初診料が通常の動物病院よりも高額ですし、診療対象は犬と猫に限りますが、仕事が忙しく日中の診療時間内に間に合わない人にとってとても魅力的な病院だと思います!
うちの両親も日中連れていけない時はお世話になっているようで「安心して受診できる」と言っていました(*^-^*)

また、夜間救急に向かうべきか朝まで様子を見た方がいいのか自分では判断ができない場合や遠方で対面での受診が難しい方には、LINEでできる有料の「オンライン相談」がおすすめ!
獣医師とビデオ通話でペットの様子を確認しながら相談できるので今猫ちゃんがどんな状態かが分かり、不安なまま朝を迎えることがなくなりますよ(^_-)-☆

大切な愛猫の命を守るためにも、夜間に開いている救急病院を探すなど万が一のことに備え普段から準備しておきましょう。