最近、ダイソーでよく目にするようになったミッフィーちゃんの商品。
紙皿や紙コップ、ナプキン、アルミホイル、パーティグッズなど 可愛いミッフィーちゃんグッズが、たった100円で手に入るなんて大歓喜…!!!
いろんな商品をそろえたくなりますよね~🎵
こんな素晴らしい商品考えたのは誰!?どこの会社!?
ということで、商品パッケージの裏面を確認したところ・・・
販売元は“株式会社フリーライド”というところのようです。
少し調べてみると、代表取締役の“今 敏之”さんが凄すぎました!
今回は、株式会社フリーライドは何をしている会社なのか、
そして今敏之さんがこれまでに手掛けた商品や取り組みを紹介します。
株式会社フリーライドとは
株式会社フリーライドは、アーカイブ書籍出版、雑貨、オリジナルグッズ企画・制作、環境パレット・環境家具企画販売の事業を行っている会社です。
会社のシンボルマークはティキ像!
ポリネシアの神話によると、「地球上の最初の人間」を表しているものが“TIKI(ティキ)”と言われています。また、ハワイでは神様と人間をつなぐ役割をし、信仰の象徴として存在してきました。
株式会社フリーライドの「個人が他者とつながり、自由でシンプルなライフスタイルを送る機会を提供したい」という想いとつながる部分がありますよね。
フリーライドが手掛ける商品を少し紹介!
miffy Collection
わたしが株式会社フリーライドについて調べるきっかけとなった「ミッフィー・コレクション」。“ミッフィーと一緒にピクニック!”をコンセプトに紙皿や紙コップなどのピクニックやホームパーティで楽しめるアイテムを展開していますよ。
ダイソーで購入できます!
Zwarte Beertjes Book cover design by Dick Bruna
miffy(ミッフィー)の作者として知られるDick Bruna(ディック・ブルーナ)の、BLACK BEAR(ブラック・ベア)シリーズと呼ばれる装丁デザインを中心に集めた作品集です。BLACK BEAR の作品集は世界初だそうで、全445 ページもある豪華版となっています!
ディック・ブルーナ公式オンラインショップをはじめ、蔦屋書店の一部店舗などで購入ができるみたいです。
トイレ用壁掛け
思わずクスッとしてしまうようなイラストのトイレ用の壁掛け。
トイレットペーパーを使ったシュールで可愛いイラストに癒されますね。
Oficina
「快適なオフィスライフ」をコンセプトにしたインテリア雑貨のブランドです。
書類や小物をまとめるのに最適なおしゃれで丈夫な収納ボックスなどがあります。
Amazonなどで販売しているみたいですよ。
Fliegen Travel Series
Fliegenはドイツ語で“フライト”を意味し、「日常に旅行を感じさせるアイテム」「旅に出るときのアイテム」をコンセプトに制作されました。
エアラインデザインのグッズがおしゃれでかわいい✈
羽田空港のいくつかのショップで取り扱いがあるみたいですよ!
フリーライドの今敏之さんってどんな人?
そんな株式会社フリーライドの代表取締役を務める今敏之さんとは、どんな人物なのでしょうか。
今敏之さんの経歴
1983年 |
王子ネピア株式会社 入社 |
2004年 |
|
2008年 |
『千のトイレプロジェクト』立ち上げ推進 (国内初のCSRコーズリレィテッド実現) |
2011年 |
同取締役 マーケティング本部長(2015年3月退任・退職) |
2015年 |
独立。マーケティング・商品開発サポート事業開始 株式会社フリーライド設立。 商品開発「さよならダニー」(株式会社イースマイル) |
今敏之さんは、もともと王子ネピアに勤めていたんですね~!
王子ネピアでは東京支店、チェーンストア部などを経て、商品開発センターに配属されたのだとか。2005年からはnepiaブランドトータルマーケティングを統括していたそうですよ!
長年ネピアのティッシュを愛用しているので勝手に親近感(笑)
特に花粉のシーズンは鼻セレブにとってもお世話になっています🤧
今、保湿ティッシュっていろいろ出てますけど、
やっぱり保湿ティッシュといえば“鼻セレブ”ですよね🎵
デザインが可愛いのはもちろん、圧倒的な肌触りの良さ!!
花粉シーズンでも鼻まわりが赤くなったり痛くならないので助かります。
今敏之さんは“鼻セレブ”ブランドを立ち上げた凄い人物
経歴にもあるように、
なんと今敏之さんは“「鼻セレブ」ブランドの開発者”
実は、鼻セレブには前身があります。
‟モイスチャーティッシュ”という名前で、パッケージは水をイメージした淡いブルーのシンプルなものだったそうです。
保湿ティッシュって、今では誰もが知っている人気商品だと思いますが、当初は認知度が低かったこともあり、「使用感が良い!」とハマる人も多い反面、売上は伸び悩んでいたといいます。
そこで、“しっとりふわふわなティシュ” “鼻などの肌当たりがやわらかい” というコンセプトが一目でわかるデザインやネーミングを目指して誕生したのが「鼻セレブ」!
リブランドにあたって、開発の中心となった人物こそ今敏之さんなのです。
デザインも、白くやわらかいティッシュペーパーの特徴を伝えるため、正面を見つめた白いフワフワの動物をイメージして一新しました。
保湿ティッシュの特徴が名前にもパッケージにもバッチリ反映されていて、またインパクトのある名前で覚えやすいですよね~!
これが見事に大成功!
ネーミング・デザインを変えたことによって売り上げが10倍以上になったといいます。
商品を手にとってもらうためには、ネーミングってすごく重要なんですね~。
鼻セレブ誕生から20年近く経つ現在でも、保湿ティッシュでトップシェアを誇っているってすごいことだと思います!保湿ティッシュの代名詞的な存在ですよね✨
日本ネーミング対象を受賞
さらに2020年には、第一回【日本ネーミング大賞】を受賞しています!
ネーミングの独創性や創造性、商品の質感を表していることなどが評価され、2016件の候補の中から最優秀賞に選ばれたそうですよ😲
他にも、数々の商品でグッドデザイン賞を受賞!
他にも、今敏之さんがディレクターやプロデューサー、デザイナーを担当した商品やプロジェクトがグッドデザイン賞を受賞していました!
- おしりふき[ネピアGENKI!おしりふき]
2008年度グッドデザイン賞を受賞。
子どもに大人気のアンパンマンの顔が印象的なおしりふき。見た目のかわいらしさや、持ち運びやすさ、丁寧な質感などの作り込みが評価されました。
2009年度グッドデザイン賞を受賞。
ティッシュの枚数やサイズを変えずに、箱や段ボールの節減、運送トラックのエネルギー削減、持ち運びやすさ、保管スペース低減、売り場スペースの効率化などが評価されました。
- CSR型プロモーション[うんち教室]
2009年度グッドデザイン賞を受賞。
うんちをすることが恥ずかしい… 学校でうんちを我慢している
子ども達にトイレやうんちの大切さについて学ぶ機会を提供し、元気よくトイレに行ける環境作りを目指すプロジェクトが‟うんち教室”です。
ただ「うんちの大切さ」を話して教えるだけでなく、日記をつけさせるなど、興味を持続させ、うんちに対する向き合い方を変えていく真面目な取り組みが評価されました。
- CSR型プロモーション[nepia 千のトイレプロジェクト]
2009年度グッドデザイン賞を受賞。
”千のトイレプロジェクト”は日本初の寄付付き商品で、王子ネピアがユニセフとタイアップし、東ティモールのトイレと水の問題を改善するためスタートしたキャンペーンです!
CSRという言葉が日本で有名になったきっかけの取り組みでもあります!
- 粘着クリーナー [ミラクルくるsoujikko クラフトハンディ]
2020年度グッドデザイン賞を受賞。
環境負荷の少ない段ボール製の粘着クリーナで、使い捨てではなく何度も使えるところが評価されました。
ヒット商品を生み出す仕掛け人、今敏之さんの核となっているもの
数々のヒットを生み出してきた今敏之さんですが、その他にはない発想力や想像力はどこからきているのでしょうか。
今敏之さんの考え方をガラッと変えたのが、芸術家の岡本太郎さんとの出会い。
20代の頃に、3年ほど一緒に仕事をしていた経験が大きいといいます。
それは「夏休みらくがき大賞」という企画の審査員としての仕事だったそうです。白いティッシュ箱に絵を描いてもらって、大賞作品を選ぶというものですが、岡本太郎さんが選ぶ作品は、いつも”ぐちゃぐちゃの絵”。
他にすごくきれいな作品があるのに、どうしてなんだろう?(今敏之)
「それは、褒められようとして絵を描いている。選ばれるために書いている絵だから、ものすごくヘタだ」(岡本太郎)
今敏之さんは、この言葉にハッとして、自分が‟人に褒められよう”と思って、‟人にどう見られるか”を考えて、それまで広告宣伝していたことに気づかされたといいます。
えらくなろうと思っていた自分に気づいたんです。おかげで、そんな自分を捨てようと思った
引用元:こだわりコラム
ビジネスマン人生で偉くなろうとか、褒められようとすればするほどヘタになるということが分かったんです。
引用元:「nepia千のトイレプロジェクト」を仕掛けた今敏之さん&並河進さんに聞く、ソーシャルプロジェクトのつくりかた | greenz.jp グリーンズ
今でも、この経験が今敏之さんの仕事の核となっているようです!
「自分がいい!誰かに伝えたい!」そう思ったものだからこそ、ヒットにつながっているのでしょう(*''▽'')
まとめ
今回は、株式会社フリーライドと、その代表取締役の今敏之さんについて掘り下げてみました。普段何気なく使っているものや、よく目に入る商品など、ヒット商品の裏側にある工夫や着想の源泉を調べてみるのも面白いですよね🎵
わたし自身も「どうしてこの仕事をしているのか」「自分がこの会社にいる意味とは何なのか」改めてじっくり考えてみようと思いました!